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2007年12月の記事

システムソフトウェア2.10でkbootが起動しない

本日システムソフトウェア2.10にバージョンアップを行ったのですが、以下の問題が発生しています。

  • XMBから優先起動システムを「他のシステム」に変更して再起動するとディスプレーに何も表示が出ない状態で止まってしまう
  • ディスプレーはHDMI接続の液晶テレビ(起動した際に720p等の解像度表示が出ないため、PS3からの信号を認識していないように思われます)
  • 電源ボタン長押しで一旦電源を切り、電源ONの際に電源ボタン長押し(ピッと音がするまで)でXMBが復旧(解像度設定がリセットされた状態で起動)
  • kbootはv1.5(20071023版Addon CDに添付)を使用

試しに、kbootをv1.4(20070817版)に戻したところ正常に起動しました。

v1.4では、kbootがディスプレー解像度を1080iに自動設定するのですが、私の液晶テレビの解像度では文字がつぶれて読めません。その点、v1.5は480pで起動してくれるためこちらの方が使い勝手がよかったのですが。。。。


(2007/12/22追記)

Addon-20071220版のkboot(v1.5.1)で問題が解決しました。CHANGES-j.txtに以下の記載がありました。
--------------------
  PS3 System Software 2.10 では、GPU へのコマンドが格納されるバッファのサイズを
  2MB 以上にしないと処理が正常に行われません。v1.5 の Linux kernel はこれが原因で
  モニタに正常に画面出力を行うことができません。

Cell SDK 3.0のインストール

前回投稿した通り、PS3にFedora 8をインストールしていたのですが、GNOMEデスクトップの安定性がいまいちであったため、結局Fedora 7に戻すはめになりました。時を同じくしてPC側のFedora 7でファイルシステムが損傷してしまい(FSCKでも修復できず)、こちらもHDDのフォーマット&再インストールとなってしまいました。

そのため、最近公開されたCell SDK 3.0をインストールしました。IBMが公開しているCell SDK 2.1のファイルは既にダウンロードができなくなっており、Eclipse IDE用の修正版プラグインが入手できなくなってしまったこともCell SDK 3.0に移行する要因となりました。

PS3/PC LinuxへのCell SDK 3.0インストール手順

インストールは、FixStarsさんのWebページに掲載されている手順で行いました。PS3/PC Linuxとも同様の手順で行うことができます。SDK 3.0からインストールがyumを使った方法になり、インストールスクリプトを実行すると、必要なファイルを自動的にダウンロードしてくれます。ただ、サーバーが混雑しているようで、ダウンロードにはかなりの時間を要しました。

インストール後は、インストールに使用したisoイメージがマウントされたままになっていますが、この状態で「ソフトウェアの追加/削除」を実行するとデフォルトでインストールされなかったオプションパッケージを追加インストールできます。

XLCの導入

IBMが提供しているXLCはデフォルトではインストールされないため、追加インストールする必要があります。XLCはgccに比べてCellに最適化されたコードを生成してくれるため、速度比較用にインストールしていますが、こいつがちょっと曲者です。

インストール用のisoイメージにXLCが含まれているのですが、このXLCは「シングル・ソースコンパイラ」と呼ばれ、SDK 2.1で配布されたバージョンと動作が異なります。具体的には、一回のコンパイラ起動で、ppu・spuのソースを同時にコンパイルできるため、ppu-gcc, spu-gccのようにコンパイラを起動するコマンドにppu, spuの区別がありません。

そのため、シングル・ソースコンパイラではmakefileの作り方が変わってしまうようで、SDK 3.0に添付のサンプルプログラムがコンパイルできなくなります。同様に、Eclipse IDEで作成した既存のプログラムもコンパイルできなくなります。

ではどうするかと言うと、SDK 2.1のXLCと同様の動作をしてくれる、「XL C/C++ for Multicore Acceleration for Linux」というバージョンがあり、こちらを使用します。ファイルは、以下のURLからダウンロードできます:

インストール方法は、ダウンロードしたファイルを適当なディレクトリに展開して、xlc_installを実行するだけで完了します。

Eclipse IDEの設定

まずは、「ソフトウェアの追加/削除」を起動し、「開発」→「Cell Development Tools」からcellide-3.0.0-18-noarchをインストールします。/opt/cell/ideにプラグインのファイルが展開されます。

Eclipseを起動して、「Help」→「Software Update」→「Find and Install」→「Search for new features for install」→「New local site」から上記のプラグインディレクトリを指定します。

私の場合、Eclipseも新規インストールした状態でしたが、SDK 2.1のプラグインがインストールされている場合、事前に削除してからSDK 3.0のプラグインをインストールするのがよいと思います。

gccを使用したコンパイルはこれで可能となりますが、xlcに関してはコンパイラのパス名を変更する必要があります。「Window」→「Preferences」→「Cell」→「Managed Builder Paths」→「XL Tools Managed Build Paths」を/opt/ibmcmp/xlc/cbe/9.0/binに修正します。

Eclipse IDEのManaged Make C Projectで、ppu-gnu32-release等を選択するとエラーとなる場合があります。この場合、Restore Defaultsを行うとエラーが解消しました。

Automountの設定

CD/DVDやサーバーの共有ディレクトリを自動的にマウントするため、以下のようにautofsを設定しました。

</etc/auto.masterの設定>
/misc   /etc/auto.misc  --timeout=60

</etc/auto.miscの設定例>
#BD-ROM mount
cd              -fstype=iso9660,ro,nosuid,nodev   :/dev/scd0

#NFS mount
pc_tmp        -fstype=nfs,hard,intr                  pc:/tmp

#CIFS mount
share           -fstype=cifs,username=xxxx       ://sv/share

  • /dev/scd0はBD-ROMドライブのデバイス名です
  • pc, svは共有ディレクトリを公開しているサーバーのhost名です(ipアドレスを直接指定するか、/etc/hostsファイルにて設定を行います)
  • 設定後autofsサービスを再起動(/etc/rc.d/init.d/autofs restart)

cd /misc/cd,  cd /misc/pc_tmp, cd /misc/shareなどcdコマンドでマウントディレクトリに移動すると、自動的にマウントが行われます。

PS3にFedora 8をインストール

Fedora 8をインストールしてみました。Fedora 7での問題がどこまで解決できたか楽しみです。

インストール前の作業

ブートローダーを最新版に更新しました。Sonyが配布しているPS3 Linux用AddOnの最新版(2007/10/23日版)に入っているブートローダーをインストールします。インストール方法はここを参照して下さい。

現在使用しているブートローダー(2007/8月版)は、ディスプレー解像度の自動選択機能によって、kbootのプロンプト表示の際に解像度が1080iとなり我が家の液晶TVでは文字が潰れて非常に見づらい状態でした。最新版のブートローダーでは、解像度の自動選択を止めて480p固定で表示するようになったため見やすくなりました。

インストール用のDVD-imageは理研さんのFTPサーバーからゲットしました。

インストール手順

基本的には以前ご紹介したFedora 7のインストール手順と同様です。

PS3のBDドライブにインストール用のDVDを挿入後、XMBから優先起動システムを他システムに変更してkbootを起動し、プロンプトが表示されたら以下のコマンドを入力します。

 kboot:linux64 xdriver=fbdev video=720p

インストーラーが起動したらメニューの指示に従って進めます。

  1. 言語・キーボードの選択で日本語を指定
  2. パーティションの設定
    デフォルトのお任せ設定にしました(LVMを使用したパーティションが設定されます)
    「メモリーが不足しているため新しいパーティションを直ちに書き込まなければなりません」という警告が出た場合は、「はい」を選択します
  3. ネットワークの設定
    ・ホスト名をデフォルトから変更(必要な場合)
  4. タイムゾーンの設定
  5. ルートパスワードの設定
  6. インストールパッケージの選択
    ・ソフト開発」を追加します
    ・「Additional Fedora Software」という項目は選択しません
  7. インストールの開始
    一時間以上かかりますが辛抱強く待ちます

インストール後のチューニング

PS3はメモリー量が少ないのがLinuxを動かす上での弱点ですので、少しでも空きメモリーを確保するために以下のチューニングを行っています。

  1. 不要なプロセスを止める
    Linuxインストール後のカスタマイズでいつもお世話になっているwebサイトの情報を参考に、不要になプロセスを停止しました。
    SE Linuxも無効にして関連プロセスを停止しています。
  2. IPv6を無効にする
    IPv6を使用しているサイトは殆んどいないこと(当然私のインターネットアクセス環境もIPv4のみ)、IPv6のドライバーを無効にすることで多少メモリー使用量を減らすことができるため、以下の手順でIPv6を無効にしました。
    1) /etc/sysconfig/networkに以下の設定行を追加
      NETWORKING_IPV6=no
    2) /etc/modprobe.confに以下の設定行を追加
      alias net-pf-10 off
      alias ipv6 off

解決した問題点

  1. shutdonw/rebootが途中で停止する
  2. 起動時にLVMボリュームを認識できない
  3. ps3-boot-game-os実行後のrobootでkbootが立ち上がってしまう(電源off後の次回起動でXMBが立ち上がる)

未解決・新たな問題

  1. X-Windowが不安定
    ログイン画面(GDM)からログインした際に、X-Windowが落ちてログイン画面に戻ってしまうことが数回ありました
  2. GNOME Desktopが不安定
    GNOME Desktopにログイン後、メニューバーをクリックしても反応しないことがかなりの確率で発生
  3. BD-ROMドライブにCD/DVDを挿入した際に、GNOME Desktopにてメディアを自動的にマウントしてくれない(USBメモリーは自動マウントできる)
  4. 音量調整アプレットが動作しない

問題2は深刻で、発生するとログアウトもできません。そのため、デスクトップ環境は使用に耐えない状況です。もともと、デスクトップ環境はメモリー不足で快適と言えないため、PCからのリモート接続主体で使用しながらアップデート待ちといったところです。

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